奈良競輪の大阪・関西万博協賛 開設74周年記念「春日賞争覇戦(GⅢ)」は11日の第12Rで決勝戦が行われ、松井宏佑(32=神奈川・113期)が南関作戦からの1角番手発進で21年8月小田原記念以来、3度目のGⅢ制覇。2着は古性優作、3着は三谷将太が入線。

郡司がスタートを取り、道場―松井―郡司の南関勢が正攻法。その後ろに古性―三谷将―山本伸の近畿勢。佐々木悠―山崎が続き単騎の皿屋は最後方。佐々木悠の追い上げに合わせ道場が突っ張り先行。赤板では目イチ駆け。ホーム前から仕掛けた古性の動きを見て松井が1角から番手捲り。その後ろで郡司(事故入)と古性がもつれたが、古性が松井マークの形となる。ゴール前で迫る古性を振り切った松井が優勝を飾った。
南関の絆が松井の優勝をもたらしたレースだった。松井も「道場君が前で頑張ると言ってくれたので。後ろを固めてくれた郡司さんは絡まれたけど、ラインのおかげで優勝できました」と笑顔がこぼれた。
ゴールした時は「ぎりぎり負けたかなと思ったけど、最後まで踏み切れた」と力を出し切っての勝利だ。
次走は21日からのGⅠ全日本選抜が控えている。
「納得できる調子ではないけど、しっかりケアをしたい。年末の地元(平塚)のグランプリを目指して頑張りたいです」と語った。
◇松井 宏佑(まつい・こうゆう)1992年(平4)9月24日生まれ、神奈川支部所属の32歳。113期生として2018年7月デビュー。20年平塚ヤンググランプリの覇者で、GⅢは3回目の優勝。通算成績は415戦151勝。1㍍66、78㌔。血液型B。
◆次走 優勝した松井宏佑、2着の古性優作、3着の三谷将太はともに豊橋GⅠ全日本選抜競輪(21~24日)。